宇宙・金融・哲学の極限を探究する、問いの異端者
東京科学大学(旧・東京工業大学)大学院修了。専門は理論宇宙物理学・惑星形成理論。文部科学省プロジェクトに参画し、ハワイ・すばる望遠鏡を用いた惑星探査研究に従事しました。物理学・天文学・生命科学・計算機科学を横断しながら、「我々はどこから来たのか」という人類史的スケールの問いを、理論とデータの両面から追い続けてきた研究者です。
その後、研究の世界を飛び出し、意思決定が現実を動かす場所へと身を置きます。Morgan Stanley投資銀行部門では、IPO、資金調達、M&Aを担当。数千億〜数十兆単位の意思決定が下される現場において、「論理以上の意思決定の存在」「問いの置き方そのものが結果を決める」という現実を、身体感覚として理解してきました。
ispace(宇宙スタートアップ、2023年にIPO)ではChief Mission Officerとして、人類初の民間月ミッションを推進。月周回・月着陸ミッションの立ち上げから、官民連携、100億円を超える資金調達、事業開発や組織設計まで横断的にリードしました。ここでは、「不確実性が前提の世界で、何を信じ、どこへ賭けるのか」という問いが、毎日のように突きつけられます。未来そのものを扱う意思決定を、理論でも空想でもなく、現実として実装してきました。
現在は、wov(鎌倉)のFounder & Co-CEO、Philosophy Technologies(シリコンバレー)のCo-Founder & Co-CEOとして、「哲学的思考を社会実装する」事業を立ち上げ。加えて、Zahren Capital(NY)のPhilosophy Advisor、Plug and Play JapanおよびJETRO「J-StarX」海外進出プログラムのメンターとして、世界を変えようとする起業家・経営者の意思決定に深く関与しています。
松倉大士のナビゲーションは、常識的なフレームの中で思考を整理するものではありません。むしろ、そもそもそのフレームは正しいのかを疑うところから始まります。宇宙の起源を考える研究室、資本市場の最前線、未踏の産業を切り拓く現場——それらを行き来してきたからこそ、「空間スケール」「時間スケール」「前提条件」を数段上に引き上げる問いを通じて、一緒に探求します。経営者が自らの判断を、世界史的・人類史的・宇宙目線の文脈の中で、位置や方向性を見直すことができます。